【学習塾マナビエ】お子さまの学習に役立つ情報配信 2023.05④
こんにちは。
学習塾マナビエの岡田です。
「中学数学の苦手克服法」についてお知らせします。
中学3年間で学ぶ数学の内容は主に以下の4つの領域となります。
1. 数と式(正負の数、文字式、方程式、平方根など)
2. 図形(平面・空間図形、合同、相似、円周角、三平方の定理など)
3. 関数(一次関数、二次関数)
4. 資料の活用
数学は、これらを積み重ねていくカリキュラムとなっています。
例えば、中学1年生で習った「文字式」は中学2年生で「式の計算」へ、「方程式」は「連立方程式」へ、「比例・反比例」は「一次関数」へとつながります。そして、中学3年生では、これまで学んできた単元の複合的な問題へと変化し難易度が上がっていきます。
このように数学は単元の積み重ねであるため、ある単元が1つでもわからなくなるとその単元が絡んだ複合的な問題が解けなくなってしまいます。そのため、根本的な躓きを見逃したまま、練習問題をひたすら解き、解き方の型だけを身につけたとしても、応用問題でつまずくため、本当の解決とはなりません!つまり、「何がわからないのかわからない」といった状態に陥り、数学が嫌いになってしまう恐れがあるのです。そのため、根本的なつまずきを見つけ、単元の目的や解法の意味を理解することが数学を攻略する上で大切です!
では、どのように根本的なつまずきを見つけるのでしょうか。
それは、どこまで自力で解けるのかをこれまで習ってきた学習からさかのぼることです。そのため、生徒によっては小学生の算数へと戻ることも必要です。
例えば、中学1年生で学習する「比例、反比例」「平面図形」「空間図形」は、その基本の部分を小学校5〜6年生で学習します。そのため、基本の部分を理解するために、小学校の内容から復習することも有効な手段です。
ここからは、各学年で躓きやすい単元を紹介します!
<中学1年生>
入学して最初に習うのが「正負の数」です。この単元も小学生までで習った内容への積み重ねですが、「負の数」というこれまでにない考え方が出てきます。「マイナスの数をひくってどういうこと?」と混乱する場面があります。また、小学校の算数で少しだけ登場する「文字を用いた式」が、中学数学では本格的に扱われます。「x」「y」「a」「b」といった文字を使った概念や式が複雑になるため、慣れるのに時間がかかってしまう人も多いです。それもそのはずです。数字に加え、文字が加わることから抽象的な求め方・考え方が必要になるからです。そのため、計算をしていくうちに何を解法で求めているのかがわからなくなることもあります。
そこで、具体的な数字に置き換えてみるとどこから計算すべきなのかが見えていきます。
<中学2年生>
「合同の図形の証明」です。図形分野として中学1年生が学ぶ「平面図形」などの知識の上に積み重ねる単元ですが、新たに証明を書くための表現力(文章力)も必要になります。これまでの学習内容では、あまり出てこないものなので、戸惑う生徒が多いようです。そのため、証明問題は後ろから考えることを覚えておきましょう。
まず、証明したいことを示すためには①どのような条件が整っているかを確認し、②足りない条件は何かを考え、③その条件を示すためにはどうしたらよいのかを順序立てて考えると、どのように証明を組み立てればよいのかが見えてきます。
<中学3年生>
単元の難易度が上がってきます。どの単元も入試頻出ですが、特に苦戦するのが複数的な問題です。
これら各学年の躓きやすい単元では以下のことを意識して取り組むことが大切です。
・基本問題からはじめる。
・何も見ずに解けることを目指す。
・繰り返し練習する。
・躓いたら、遡って単元をやり直す。
今回は「中学数学の苦手克服法」についてお知らせしました。
数学では一つ学んだことが他の単元へとつながっていきます。その全体の流れを把握して、苦手になった原因を一つ一つ克服していくことが重要です!
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